ISOプレインランゲージ規格が発行
日本語を含む27カ国言語を世界標準規格へ

国際標準化機構(International Organization for Standardization 以下ISO)は、2023年6月20日にプレインランゲージ規格(パート1.『概論』)を発行しました。
一般社団法人日本プレインランゲージ協会代表理事(株式会社エイアンドピープル代表取締役)浅井満知子は日本のISO国内委員として規格作成委員会(TC37 SC5)のワーキンググループ(WG11)に参画しています。
本規格は、米国政府Plain Writing Act(2010)、EU議会Citizens’ Language Policy(2020)、ノルウェー政府The Language Act(2022)他に準拠するべく、公正・公平な情報発信と説明責任を果たすための国際的なコミュニケーションツールです。
米国政府、EU議会他ですでに義務化されているプレインランゲージが国際標準化され、その普及に拍車がかかります。
デジタル化とAI技術が進むわが国でも円滑なコミュニケーションツールであるプレインランゲージ(プレインジャパニーズ)の理解と普及促進が求められます。

■プレインランゲージ規格とは
情報の受け手が必要な情報を容易に『入手でき』、『見つけ』、『理解でき』、『使用する』ことを目指します。
– 重要な意思決定や人々の権利に影響を与える法律、健康、公共政策、政府および企業のコミュニケーションに国際標準化されたプレインランゲージを使用できます。
– コミュニケーションの改善、情報へのアクセスの促進と公平性を目的としています。
– 生産性の向上と有効性の向上、コスト削減に役立ちます。
– 多くの言語、文化、分野で機能し、多言語のプレインランゲージへ翻訳しやすくなります。

世界初の国際標準コミュニケーションツールであるプレインランゲージ規格は、ISOの技術委員会37のワーキンググループが開発しました。このワーキンググループには16カ国を代表する50人のプレインランゲージの専門家が参加し、規格草案を作成しました。

今回発行されたプレインランゲージ規格はパート1の『概論とガイドライン』です。今後さらに、法律、サイエンス他の各分野で詳細な規格作りが進められる予定です。
一般社団法人プレインランゲージ協会では、この各分野の国内委員会を組織し、ワーキンググループを立ち上げます。

一般社団法人プレインランゲージ協会はプレインランゲージを普及促進させ、日本経済の発展に寄与することを目的とし活動しています。世界中で標準を推進するためにご協力いただきたく、会員を広く募集しています。