English Readability Analyzer英文読みやすさの解析

ビジネスではスピードが重要です。そして誰もが忙しい時代、一度読んですぐに理解できる文章が求められています。プレインイングリッシュ(平易な英語)はそうしたニーズに応える英語表現方法です。

文章に冗長な言葉や複雑な言葉が使われていると、読む速度が遅くなります。また、読み手を混乱させたり、読まれないまま放置されてしまう可能性もあります。

米国ではカーター大統領令により、プレインイングリッシュが広まり、官公庁から発信される公文書はもちろんのこと、米国証券取引委員会(SEC)は、米企業などに対してプレインイングリッシュを使った情報開示を義務付けています。

また、アメリカのロースクールの教授が行った法的文書での言葉の使い方に関する研究a)によると、

  1. 伝統的な法律用語か、プレインイングリッシュかの2つの選択肢がある場合、80パーセントの人がプレインイングリッシュを好む
  2. 専門知識のある人ほどプレインイングリッシュを好む

という興味深い結果が発表されています。

このサイトでは、お手元の英文が読者にとり読みやすいかどうかを 6 つの指標(下記「読みやすさの指標」)に従って定量的に診断を行います。お手元の英文が、欧米の読者に「簡潔・明瞭・的確」に伝わるかを知る 1 つの目安にしてください。

今すぐあなたのお手元の英文を診断してみませんか?

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※小数点やMr.などのピリオドは事前に削除してください。

[ 診断結果 ]

【読みやすさレーダー】
欧米企業推奨基準 診断結果
  • 重要な情報は文書の先頭にありますか。
  • 1文の長さは15~20ワードですか。
  • 主語・動詞・目的語は近くにありますか。
  • 能動態を使用していますか。
  • 動詞は強い動詞で、一語で明確に動作を表現していますか。(×make application、○apply)
  • 短くシンプルで具体的な用語を使用していますか。
  • 専門用語や略語は最小限になっていますか。使用している場合、その説明がありますか。
  • 二重否定は含まれていませんか。
【FREのスコア】
0100
*上記の色は下の表に対応しています。

※欧米企業での推奨基準:欧米企業で推奨される英文作成の基準値です。文書の性質により、必ずしも基準内に収まらない場合があります(固有名詞が多い場合、契約書、論文など)。また「学年レベル」は FKG を基準に、小数点は四捨五入で算出しています。

※□の色は上記のFREのスコアに対応しています。
スコア 内容を理解するために必要な英語レベル
米国のGrade表示(日本の相当学年)
説明
100–90点 Grade 5(小学校5年生)(平均的な11才の小学生が簡単に理解できる) 非常に読みやすい
90–80点 Grade 6(小学校6年生) 読みやすい
80–70点 Grade 7(中学1年生) やや読みやすい
70–60点 Grade 8-9(中学2〜3年生)(14~15才の学生が簡単に理解できる) プレインイングリッシュ
60–50点 Grade 10-12(高校生) やや難しい
50–30点 大学生 難しい
30–0点 大学卒以上 非常に難しい(大学卒業レベルの知識が必要)

FREスコアの説明b)

「読みやすさの解析」について

読みやすさを決める要素は、単語および文章の長さです。短い単語や短い文章ではスコアが高くなり、一読したときに文の意味が理解しやすいといえます。
「始まる」という言葉を使うのであれば「commence」ではなく「start」、「〜に関して」という言葉を使うのであれば「with regard to」ではなく「about」を使ったほうが読みやすさが高まります。

ご注意:
※文の内容や文法は評価の対象外であるため、スコアはあくまで読みやすさの参考数値としてご利用ください。
※このツールの対象は一般的な読者を想定した文書です。学術誌など対象読者が専門家の場合は文書の性質上、読みやすいスコアは得にくくなります。
※スコアにより、表の内容と誤差が生じる場合があります。

出典:
a)
https://works.bepress.com/christopher_trudeau/1/
The Public Speaks: An Empirical Study of Legal Communication
Scribes J. Leg. Writing (2012)
Christopher R Trudeau
b)
https://files.eric.ed.gov/fulltext/ED490073.pdf