「政治の言葉」をデザインし直す

「政治の話は難しくて、自分には関係ない」――そんな情報の壁を、テクノロジーとデザインで取り払おうとする試みが始まっています。参議院議員でありAIエンジニアでもある安野たかひろ氏が立ち上げた「みらい議会」は、その先駆的な事例と言えるでしょう。

このプラットフォームの核心にあるのは、プレインランゲージの実装です。特筆すべきは、単なる要約ではなく、国会で審議される複雑な法案の背景をAIによって構造化し、私たちの日常にどう関わるかを具体的に言語化している点にあります。

たとえば、防災やストーカー規制、物価高対策といった多岐にわたるトピックが、「防災☔」「暮らし🙋」といった直感的なアイコンとともに整理されています。これにより、情報の受け手は「洪水から身を守るためのルール」や「ガソリン税の引き下げ」といった自分たちの生活に直結するメリットを、専門知識がなくとも一目で把握できるよう設計されています。

また、AIを活用して法案の「ねらい」や「変化」を簡潔に記述することで、市民の政治参加への心理的ハードルを下げている点も、コミュニケーション・デザインとして優れた特徴です。

ご参考:みらい議会

※本記事は特定の政治的立場に偏らず、中立な第三者の視点から「情報の伝え方」を客観的に分析したものです。特定の政党や活動を支持・推奨する意図は一切ありません。

難しい専門用語を捨てる勇気。いざという時に「迷わせない」プレインランゲージの力

誰にとってもわかりやすい「プレインランゲージ」は、日常の安心を支える大切な要素でもあります。

JA共済アプリのリニューアルでは、専門用語を徹底的に取り除き、誰もが直感的にわかる言葉遣いへと刷新されました。

その結果、若者から高齢層まで「使いやすい」という声が広がり、登録者数は130万人を突破しています。

プレインランゲージを軸にしたデザインは、国内外のデザイン賞を受賞するなど、世界的に高く評価されています。

ご参考:防災も手続きも、スマホで完結。世界が認めた「JA共済アプリ」が届ける”日常の安心

橘川 真澄
(JAPL理事)
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