学び多き山田名誉教授の講義

山田肇JAPL理事が名誉教授を務める東洋大学大学院の授業を見学、聴講させていただきました。公民連携専攻の学生たちは、山田理事による公共機関から市民への情報発信のあり方についての講義、特に海外動向を含めてのプレインランゲージの講義に熱心に耳を傾けていました。

印象的だったのは、講義の最後の質疑応答で、ある学生が「日本でも公共政策や公共事業についての説明にプレインランゲージは有益であり、その法律が必要ではないか。日本の現状はどうか」と質問したことです。まさにその通りで、公共機関の事業は私たちの税金によって成り立っており、納税者への説明責任があります。さらに、代議士は有権者の代表である以上、わかりやすく簡潔に説明する義務があります。曖昧で煙に巻くような答弁は許されませんが、長年の慣習でそれも自嘲に変えてしまう自分がおり、彼の率直な問いに清々しさを覚えました。

山田理事は、「私たちの努力不足もあり、現時点ではプレインランゲージはJIS規格されていません。その利用も日本で義務化されていません。それを推進していくのが私たち(JAPL)の役目です」と締めくくられました。

浅井 満知子
(JAPL代表理事)
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